暗闇のラメント
「ねーねー君たちかわいいねー。これから遊びにいこうよー。」

三人組の男性だ。

平日のこんな昼に声をかけてくるなんて、よほどの暇人なんだな。

あいにく私は午後から授業とバイトだ。

「ヒナは暇だよー。リイナは午後からも授業なんだよね?」

雛美は営業スマイルで出迎えた。

「じゃあ一緒に遊ぼうよ。でも、こっちのハーフちゃんは午後から授業なの?サボっちゃおうよ!!」

サボったら単位が大変なことになるだろ。

「あたしはパス。授業もそうだけどバイトあるし。」

「そうなんだ。残念だなー。また会ったら遊びにいこうね!!」

そう言って雛美はランチ代だけ置いていって彼らと一緒に遊びに行った。

私たちがランチをするとほぼ毎回ナンパされる。

その時たいていついていくけど、暇じゃなければさようなら。

雛美は毎回ついてくんだけどね…

彼氏いるのに良いのかしら?
< 14 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop