暗闇のラメント
家につくと、お父さんが朝御飯を作っていた。

「おかえり。まあ、椅子にでも座ってろ。」

食卓の椅子に座ると、山盛りのサラダとフルーツヨーグルトが出てきた。

いつもお父さんはこんな朝御飯なのか…

私が高校の時はご飯と味噌汁が定番だったな…。

そう思ってサラダを頬張る。

「昨日、あいつが来たのは言ったと思う。何のつもりか、俺には分からん。ただ、お前に会わせるとめんどくさいことになりそうな気がしてな。もし、お前のところに行っても無視しとけよ。」

そう言った。いつものお父さんではなく、少しキレ気味だった。

まあ、自分と娘を裏切って出ていった人だもの。

そりゃそうなるわ…

「彦にぃから、聞いたんだけど、なんか家族をやり直したいとか話してたらしいよ。」

まさか、隣のところまで迷惑かけるとは…。

そう思っていると、

「チッ…誰がやり直すかよ。会っても無視しろよ!!」

そう会話してると、チャイムがなった。

こんな朝から誰なのか…

ドアを開けると立っていたのは

母らしき人物だった。
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