君が居た頃。

季織side


「ん…………………」

重たい瞼を擦りながら、
ゆっくりと開く。

あれ……………
私眠っちゃってたのかな?

シーツが少し引っ張られてると感じて
上半身を起こして見ると、
私の腰のあたりで
湊魅がベッドに突っ伏して寝ていた。

ーずっと居てくれてたんだ………。

その頬を少しだけ撫でてみる。

まだ一度も日焼けをしたことが
ないんじゃないかってくらい
白くて、綺麗な肌。
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