彼があたしを抱くとき

セピア色の液体の中で、くずれかけていた最後のひとかたまりが、
ドサッと音をたて、あたり一面にその粉末が舞い上がる。

涙が、岸谷の手の甲に落ちた。


< 227 / 363 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop