彼があたしを抱くとき

あたしと秀太は列の最後部に立って、扉があけられるのを待った。

秀太は何も言わない。

あたしは何も話しかけられない。

何か言葉を発すると、それが芝居じみて聞こえるのではないかと、怖かった。


< 322 / 363 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop