彼があたしを抱くとき

あったかいな。

あたしは「胸の色が……」という言葉を頭の中で反芻してみた。

それで、あの日からあたしを求めないのだろうか。

あたしはちょうど秀太のあごの下から顔を、ながめていた。

半分目をつむり、天井をむいている。

そんな時、彼が何を考えているのかわからない。

不安のまま、あたしは目をつむって、胸もとにほおをよせた。

セーターの中に秀太のにおいがこもって暖かかった。

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