偽装恋愛カレカノ



「ずるくていい」


「分かりました…
ちゃんといます」


「おっし。いい子。
んじゃ、行くわ」


立ち上がりながら
私の頭をぽんぽん
と優しく叩く


私が不思議に思い
じっと見てると


「何?俺が
着替えんの見る?」


「みっ…
見ないです!!」


私は急に恥ずかしく
なって壁の方を見た。


蓮先輩の優しさが
なんだか息苦しい


「ねぇ、蓮先輩。
どうして
約束させたの?」


沈黙が辛くて
何となく聞いてみた


「んー?お前
約束したら
破れないだろ?」


私はそんなに
いい子じゃないよ。

約束破るのは
嫌いだけど


破る事は出来る

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