偽装恋愛カレカノ


ない・・


何とかお母さんに
自分の意思を
伝えようと
するんだけど


全く伝わらない…


「お医者さん
呼んでくるわね」


お母さんが
泣き腫らした目で
少し微笑んで
席を立った。


怖い…

一人は怖いよ


そう思ったとき
個室と思われる
病室のドアが開いた


「芽衣!」


そこには汗だくの
茶髪の少年


洸…


私は洸。

そう呼びたいのに
また口を
あけることしか
できなかった。


どうして、
声がでないの?


ねぇどうして?





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