偽装恋愛カレカノ



「声でねぇの
つらくねぇ?」


(大丈夫)


「じゃあ・・
死ぬのは?」


(なんで・・?
なんでそんなこと
聞くの?)


「まぁいいから
とりあえず答えろ」


(死ぬのは・・
怖くないよ。
きっと辛くない)



「ほら、やっぱ
辛いんじゃねぇか」


(何!?…が?)


「死ぬより
声でねぇ方が
辛いって事じゃん」


(あー・・まぁ、
そういうことだね)


「あっ、んで説明」


(そうだよ。
なんで急に?)


「お前がずっと
声でねぇのは
嫌だって思ったから」


(だから
ここにきたん?)


「そうだけど?」


(ばっかじゃないの)


そう言うと
私は下を向いて
少し泣いた。


「あー?
お前それが心配した
奴に対しての態度?」


そう言って
洸は私の頭を
思いっきり
ぐしゃぐしゃにした


「ははっ
ざまぁみろ」


そう言って
軽く睨んだ私に
向かって笑った。

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