偽装恋愛カレカノ
「起きて」
「ん~・・」
「終電だって」
「・・へ?」
誰…?
まだあまり
働かない頭と
あまりよく
見えない目で
前にいる人を
見る…
茶髪の人。
「起きた?」
「あっ。は、い」
私の声がかすれてて
あまり出ないことを
不思議に思ったのか
「声でないん?」
と質問された
「そ、です・・」
「そうなんや」
「あの…
ここ、ど…こ?」
「なんや?
ここらへんの
人じゃないん?」
「たぶん…」