【完】笑顔の裏(大幅編集中)
そうだ

思い出した。


あのときは私の誕生日で、

お母さんお父さんが

ネックレスをプレゼントしてくれたんだ。


ハートのチャームの中には写真が入るようになっていて、

お母さんお父さんそして幼き頃の私が


楽しそうに笑っている写真が入っていたんだ。


ハートにはルビーが埋められていて
ハートの右と左には真珠がついている。


あのときは、
大喜びして旅館中を走り回ったんだっけ。



そのあと、怒られたんだった。


なんで忘れてたんだろう。


でも、こうして残っていて良かった。

女将さんじゃなかったらきっと、
売られていただろう。


だって、真珠とルビーがついてるんだよ?
売ったら高いじゃん。


でも、女将さんは売らなかった。


良い人にも程がある。



咲「ありがとうございました!」

女将「いいのよ、いつでもお越しください。」

そういって、あの頃と同じように柔らかい微笑みでいった。

変わんないな

咲「はい。」


こうして私の1泊2日の旅は終わった
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