俺様富豪と甘く危険な恋
眠気はいっこうに誘われず、頭が冴えるばかりだ。
昼寝をしなければ良かったと、ため息を吐いて時計を見ると、時刻は24時を回っていた。
(朝日奈さん、まだ帰ってこない。何かあった?)
犯人にナイフで刺される蓮を想像してしまい、激しく頭を振る。
(こんなこと想像しちゃうのは、捨てたミステリー小説のせいだ)
寝返りを何度打っただろうか、ぼんやりしているとドアが静かにノックされて、栞南はベッドから身を起こした。
ドアが開き、入ってきたのは蓮だった。出た時のスーツ姿のままで、帰ったばかりのようだ。
大股でベッドに近づく蓮に栞南は自分の姿を思い出し布団を首まで持ち上げる。
「眠っていなかったよな?」
「はい……リビングに行きますから待っていてください」
薄手のパジャマの下はノーブラだ。
初めて会ったときも女性連れでモテモテのはずだから、蓮に襲われる確率はないだろう。警戒心は若干あるが、赤のギンガムチェック柄のパジャマ姿が恥ずかしいのだ。
昼寝をしなければ良かったと、ため息を吐いて時計を見ると、時刻は24時を回っていた。
(朝日奈さん、まだ帰ってこない。何かあった?)
犯人にナイフで刺される蓮を想像してしまい、激しく頭を振る。
(こんなこと想像しちゃうのは、捨てたミステリー小説のせいだ)
寝返りを何度打っただろうか、ぼんやりしているとドアが静かにノックされて、栞南はベッドから身を起こした。
ドアが開き、入ってきたのは蓮だった。出た時のスーツ姿のままで、帰ったばかりのようだ。
大股でベッドに近づく蓮に栞南は自分の姿を思い出し布団を首まで持ち上げる。
「眠っていなかったよな?」
「はい……リビングに行きますから待っていてください」
薄手のパジャマの下はノーブラだ。
初めて会ったときも女性連れでモテモテのはずだから、蓮に襲われる確率はないだろう。警戒心は若干あるが、赤のギンガムチェック柄のパジャマ姿が恥ずかしいのだ。