マルボロ・ヒーロー

「みんな、落ち着くんだ!きっとヒーローが助けに来てくれるよ!」


……お、ぼちぼちかな。


マイクのおかげでよく通る、司会の若手の声を合図に
俺は自分の首の骨をポキッと鳴らした。

ついでに両肩も軽く回すようにストレッチをする。


「みんな、お兄さんと一緒にヒーローを呼んでくれるかな!?」
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