アイスクリームの美味しい食し方
駄目だ。
新をまともに見られない。

ご飯を食べ終わり、
片付けたあと、
新が両手を広げた。

「はい。どうぞ。」


どぎゅん!!

何?何?

私はごちそうを目の前にした
家畜のように
よだれを垂らし、
吸い込まれるように、
ぴとっと
新の胸に抱きついた。


「ぎゅ〜っ。」
なんて言いながら、
私を抱きしめてくれる。


なんだ。
この幸せイベント。



好きすぎる!







「はいっ!
じゃぁ、今日も頑張りましょう!」


へ?


「頑張って学校行こうね。」

新はそう言って頭をぽんぽんした。


まるで
保育所に行くのを嫌がる子どもを
あやすように。
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