アイスクリームの美味しい食し方
「何?」

お弁当を二つ分新に渡すと、
新は怪訝そうに聞いた。
彼はまだ朝食中だった。

「三橋さんが、
昼休み打ち合わせしたいって。

ついでに2人でご飯たべなよ!
いつもの手抜きじゃないよ?」

私は、新にそう言って、
エプロンを外した。


「もう行くの?
じゃぁ、俺も…」

新が立ち上がろうとする。



「新はゆっくりご飯食べてて。
私は三橋さんと会うんだ!

お母さん!
行ってきまーす!」


「は? チカ!!こらっ!!」

私は、新が止めるのも聞かず、
外に飛び出した。
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