アイスクリームの美味しい食し方
「いかに自分が鈍感か分かったか。」
うんうんと言いながら、
えみが頷く。

勿論えみにも謝り倒した。

「でも、ひとつわかんないことがあるんだよね。」

私は、ずっともんもんしてたことを聞いた。

「だったら、
なんで調理部の話、受けたの?」

新に聞けばいいんだけど、
なんとなーく聞き辛いんだよね。
また分からないのかと
怒られそうで。

「新くんに聞いたら、
また泣くね。」

えみは呆れて言った。

「やっぱりえみには分かるの?」


「簡単だよ。

チカが頼んだからだよ。」

「え?」


「チカの頼みを
新くんは、
なかなか断れないのよ。
どんなに嫌でもね。」

えみは自信満々だが、
違うと思う。
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