アイスクリームの美味しい食し方
ガチャ。

調理服のままあがってきた
佐々 新。

まだむすっとしている。

笑顔すらないが、
私はあの笑顔が苦手だから
助かる。

「お…お疲れさまです。
もうすぐ出来ますよ。

先にお風呂入る?
いれといたよ?」

私は彼を見ないまま答えた。

視線が痛い。

ちらっと見てみる。


「ひっ!!」


ものすごく冷たい笑顔だわ。

今まで以上の冷たさだ!





「何?そんなに店長がいいわけ?」
佐々 新の声が
いつもより低い。

私は、怖くて、一歩下がった。
< 55 / 228 >

この作品をシェア

pagetop