鳩のジョニー
倫理ってなんだろう
鳩二郎「こんちわ〜」

コニー「あら?二郎ちゃん?どうしたの?」

鳩二郎「ジョニーの兄貴を最近みなくってさ。知らないかな?」

あれ依頼、ジョニーは姿を消していた

コニー「さぁねぇ。ジョニーさんどうしたのかしら…」


バサバサッ


頭にハチマキを巻いた、コニーの亭主の鉄平がやってきた

鉄平「おぉ二郎!どったのよ?」


鳩二郎「あのね、ジョニーの兄貴がいないんだ」

鉄平「ジョニー?どうしたんだあいつぁ?」

鳩二郎「なんかやけにナーバスになってたんだよね…」


鉄平「……。それより二郎!聞こえるか?あのやかましい蝉!みんみんやーかましってのなぁ」


確かに季節は夏、蝉はみんみん鳴いている。


鉄平「西洋にはな、えらい人がいてよ、生物は自然状態では万人の万人による闘争がおきるって説いたんだよ!

いまのやつらがまさにそうだ!」

鳩二郎「ふーん。…で?」

鉄平「その闘争を抑えるためにはさ、絶対的に服従する化け物が必要だと考えたわけよ。

みてな。」

鉄平はふいに飛び立った

すると蝉にむかってけりをいれた

ビビビビ…

鳩二郎「あっ…」


鉄平「はっは〜!おまえら!やかましいぞ!なくやつはおれがとことん蹴りをいれてやるからな!

おとなしくしやがれぃ!」


すると蝉は鉄平に群がり始めた


鉄平「いてて!こらやめれ〜!」



コニー「二郎ちゃん…。

よくみとき…。あのばかみたいな考えを絶対王制っちゅうのよ…」



鳩二郎「…うん。」



コニー「…。さっきあのばかの言ったのはホッブズって思想家なんだけど…

その後の時代ではロックって思想家が、自然状態でも平和な状態になるってホッブズの考えを否定したのよ…


それでも自分らを守るために抵抗する権利があるって説いたの…」






鳩二郎「……。僕帰るね…」


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