名は愛をあらわすっ!?



「今、声聞こえなかったか?」


振り返る良一。


「私が唸ったのよ。」


「そ、そうかぁ。」


「さ、早く出てってよ。幼馴染とはいえ、乙女の部屋にいつまでも居るのはモラル違反だよ。」


「そんな事今まで言った事ないくせに。」


「いいから出てって!」


背中を押して廊下に出させる。


「飛鳥のCD来週発売だからねぇ~。」


また背中越しに微かに声が聞こえた。

飛鳥ちゃん…、イヤ、あいつめ…。

わざとやってるんじゃないか?

声に反応してまた振り返る良一。


「そうそう、飛鳥ちゃんのCD来週買わないとな。明日香も買うのか?」


「え、あ、まぁ…。」


「もちろん発売の事は知ってたけど、わざわざ教えてくれるなんてサンキューな。」


「はいはい、サンキュー、サンキュー、ノーサンキュー。サヨウナラ。」


最後はしっかり押し出して勢いよく扉を閉めた。


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