金曜日の放課後、君と。
自販機に近づくと、ジュースを買い終えた先輩がこちらへ振り返った。
「!」
「先輩!!奇遇ですね、こんなところで」
びっくりしてる先輩をよそに、自然と顔が緩んでしまう。
奇遇じゃなくて、運命かも……なんてね。
「おお、そうだな」
「金曜日以外の日に会えるなんてわたしめちゃくちゃ嬉しいです!!先輩不足で死ぬとこでした!」
「いや、そんなので死んじゃダメでしょ」
「わかりました、死にません!」
「…ふっ単純」