愛のカタチ
すぐさま、部屋を抜け出し、パジャマ姿でリビングのドアを開けた。 



――眩しい…。



突然、飛び込んできた蛍光灯の明るさに、思わず目を細めた。



うっすらと目に映った光景に、思わず絶句した。 



ダイニングテーブルの椅子は二脚とも見事に倒れ、フローリングの床には、スーツが脱ぎ捨てられていた。



ぐるりと見渡すと、ソファーにワイシャツ姿のまま寝転ぶ拓也の姿があった。




「ちょっと起きてよ!こんなところで寝ないでよ!」



何度も揺すり起こすけれど、「あぁ」とか「うん」としか話さない。



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