愛のカタチ


それから――


入れ代わり立ちかわりお酌をしてくれる友達と近況を話し合い、話題が尽きなかった。


結局、先生にお酌をしに行った以外、自分から席を立つことはなかった。 


もちろん、賢司のところへも…… 


一次会お開きの合図があり、最後は松本くんの『一本締め』で幕は閉じた。



「真理、もちろん二次会参加でしょ?○つけとくよ!」


美沙が、二次会の出欠を確認している。 


コクンと頷いた。 


その間にも、賢司の姿を目で追ってしまう。 


あっ……!! 


女の子たちに囲まれてる。 

なんか楽しそうに笑ってる……。


彼女でもないのに、胸がキュッと痛んだ。 



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