クールを演じる私【後編】
北斗「覚悟はできてます。」
紫苑「まぁ。そんな気負うな。璃流蘭の素を知ってるのは、璃流蘭の家族と幼馴染の愛里紗と翼のみ。桜蓮花にいた俺でさえ璃流蘭の素を知らない。」
愛里紗と翼と璃流蘭は幼馴染だったのか。
北斗「真凛も知らなかった?」
紫苑「真凛も知るはずがない。璃流蘭は何度も闇に染まりかけた。その度に真凛が助けてた。1番ひどかったのは翔さんが亡くなった時。」
ルルさんの婚約者だよな?
北斗「ルルさんの婚約者?」
紫苑「ああ。璃流蘭は流々華の婚約者を自分のせいで死なせてしまったと自分を責めてた。しかも毎日うなされてた。流々華が翔さんを追いかけて死ぬんじゃないかと。そんな時、流々華と璃流蘭の関係を取り持ったのが、真凛。」