本日より不倫デビュー致します。
私の事情

現状

「ねぇ、ホント最悪でしょ?あたしの目の前で浮気してやがんの!!まじムカつくわ!!」

「まぁまぁみさ、人生色んな事があるからさ。それにみさはモテるから彼氏くらいすぐ出来るって!」

「でも目の前で浮気されたらふつーにショックでしょ!!もちろん佐織んトコは上手くやってるんでしょうね?」

「おかげさまで」

「てかそろそろ美蘭も会話はいろーよ」

「ごめん。まだ恋とか分かんないし」

「この年でそんなに純粋なの美蘭くらいだよねー」

「でもそこが新鮮なんだけどね」

私は城崎美蘭。どこにでもいる中学二年生なのですが、最近悩みがあります。それは、まだ恋愛を知らない事。皆彼氏とかの話題で盛り上がっているのに私だけついていけません。


「おい、今日の三時間目は自習だぞー」

「えー、間宮センセに会えないのぉ?」

「すまんな。出張だ」

「せっかく予習復習してきたのにぃー」

「その調子で他の教科も頑張れよ」

「間宮センセの教科だから頑張ったのにぃ」


「確かに間宮先生カッコいいけど、既婚者なんだよねー」

「そうそう。結婚してるの分かっていても皆くっつくんだよね。何でかな?」

「奥さんがいても気にしないんだよ、皆。ねえ美蘭?」

「ごめん。興味ないわ」

「やっぱ恋愛に関すると美蘭冷めるなー」

「別に」

「逆に美蘭が好きになる人とか気になるわー」

「しばらくは恋しないと思うわ。勉強に専念するので」

「ふーん」
< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop