光の少女Ⅲ【合成獣編】

第6章 謎の声

1

「・・・・・・」


大臣が消えていなくなった謁見の間。静寂をやぶるように再び謁見の間の扉が開かれる。

そこには、何人もの軍人達と、外で待機していたはずの沙羅達がいた。


「神界軍・・・!?」

「そんな、まだ約束の時間じゃ・・・・」


昴が呟いたのを聞き、花音が言うと、軍の中から一人の男が進み出た。


「確かに、また約束の時間じゃない。しかし、先程幾つかの巨大な魔力を感じた。それを見過ごす訳にはいかないだろう?」


その言葉に、緊張がはしる。

その時、ふと風夜と《風夜》、そして神麗が誰もいないはずの宙を見る。

そこにはいつの間にか不気味な人形があった。

「な、何、あれ?」

「一体、いつの間に・・・」


謁見の間に来た時にはなかったはずのものに、風華と空夜が呟く。

その時、急にその人形が笑い声をあげながら、浮かび上がった。


「あーははは、馬鹿な奴。最後の最後まで、利用されていることに気付かず、本当に王になれると思ってるなんてさぁ。・・・でもって、役立たず。折角手に入れた国を、取り戻されるなんて、本当に役立たず」


そこまで言って、笑い声がとまる。


「・・・でも、まあ、いいわ。お楽しみはこれからよ」


そこまでいった人形の身体が光を放つ。

そうかと思うと、城の何処からか狂ったような声が聞こえてきた。
< 148 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop