光の少女Ⅲ【合成獣編】

第7章 もう一度

1

「なっ?・・・水蓮ちゃん!大樹くん!聖ちゃん!」

「一体、何のつもりだ!」


地へと叩き付けられた四人を見て、花音は駆け寄る。

四人の内一人は、会話らしい会話もしたことがない男だったが、紫影が兄だと言っていたことを思い出し、他の三人と同じように息があるのかを確かめる。

四人共、息があることを確認し、ほっと息をついていると、風夜の鋭い声が聞こえた。


「届け《者》だと言ったでしょう。もう不要だから、返してあげるわ。それじゃあね」

「待てっ!」


風夜が声を上げるが、窮姫は姿を消す。

残されたのは、花音、風夜と意識のない四人だった。


「で、一体何があって、こいつらがいるんだ?」


意識がないため、並べて寝かせている四人を見て、雷牙が言う。


「・・・さあな。もう不要だとか言って、置いていった。だから、何があってこうなったのかまでは、わからないんだよ」

「誰か一人でも気が付けば、話を聞けるんだろうけどな」


夜天がそう呟いた時、四人が僅かに動いたような気がした。


「姉上!兄上!」


気を失っている聖と男を気にしているようだった紫影も、そのことに気付いたのか声を上げる。

その声で意識が浮上したのか、ゆっくりと四人の目が開かれた。
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