翠月姫

何かが弾けたように走り出す
1歩 また1歩と愛しい君に近づいていく


「深紗!!」

「湊夜‥‥ッ」

「‥‥おかえり、深紗」


しっかりと抱き締めるその身体
もう 二度と離さない

俺が 深紗を護る 命を掛けてでも。


「‥‥会いたかった」


小さく呟く
俺は こんなにも深紗に惚れてる

初めての気持ち


「湊夜‥‥好き」

「遅ぇよ‥‥馬鹿、俺もだ」


優しく唇を重ねる

やっと‥‥取り戻せた温もり


「さぁ‥‥帰るか。俺達の家に。」

「え‥‥また、住んでもいいのかな」

「俺達が駄目っていうと思うか?」


不意に目線を後ろに移すと
全員 満面の笑みで頷いた


「あったりまえ!帰っておいで、深紗ちゃん」

「‥‥まぁ、楽しいし、帰ってこいよ」

戒斗達が口を揃えて言う
‥‥みんな 深紗が好きだから。


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