PM 18:30 僕らの時間
ずっと…
そして私は高校生になった。

帰り道に必ず通った公園を見るたびに慶の姿を探してしまう。

いるはずないのに……

駅のホームとか、通学路とか、慶に似た人を見るたびに目で追っては違うと気づく。













慶を思い続けたまま、3年が経ち、私は高校を卒業した。

慶、帰ってくるかな…

3年間の間に一度だけきた慶からのメールは、メールアドレスを変更したという一斉送信のものだけだった。

もう好きじゃないって言われたらどうしよう…

どうしようもない不安と毎日格闘しながら慶のことを想っていた。
諦めようとした時期もあったけど、慶以外の人を好きにはなれなかった。
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