君だから〜たった一人の君〜

たった1人の君

「ふう〜」


暗くなった道を歩く。


あとは、もう…亮にこの気持ちを伝えるだけ。


明日…かなぁ。


そんなことを考えながら、玄関のドアを開けた。


「ただいまぁ」


「おかえり〜」


声がする中、パタパタとスリッパの音が響く。


「姉ちゃん!亮兄来とるで!!」


「ハァ!?」


「今姉ちゃんの部屋…」


孝倖が言い終わる前に、2階に上がっていく。


息を整える前にドアを開くと、寛いでいる亮がいた。


「なんで…ッ」

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