君だから〜たった一人の君〜

修学旅行 3日目

「「U・S・ジェーイ!!」」


2人同時に跳び跳ねる。


「…元気やな、あの2人」


「おう…」


昨日の夜、散々女子に話を聞かれた亜倖。


ほとんど眠っていないせいで、体調は最悪。


それでも妙な顔をしないように努めているのは恋をしている証拠。


亜倖は知っていなかったが、亮も同じ理由で寝不足だった。


それを表情に出さないのは流石のポーカーフェイス。


「早くー!!」


「ダラけすぎやぞ亮、亜倖ー!!」


「うっさいわアホ」


「アホとはなんやー!!」

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