君だから〜たった一人の君〜
引きずるように亜鶴弥と手を繋いで、2人はあっという間に姿を消した。
「…で、どこで休もか?」
少し高い亮を見上げた。
「は、何ゆうてるん。遊ぶに決まっとるやろ」
呆れた顔で見つめ返した亮に睨み返す。
「亮が休むゆうたんやんか!」
「折角来たのに休むわけないやろ。早く行くで」
はぐれないように、と手を繋いだ。
亮の手はゴツゴツしていて…亜倖の手を暖かく包んだ。
好きになってまう…。