あの日失くした星空に、君を映して。
不気味なくらいに静かな廊下を歩く。
夕日が差し込む窓の外には赤い空が広がっていた。
なんか…こんなに真っ赤だとこわい。
夜の方が私は好きだな。
雲が厚かったり、風が強かったり、工場の排気ガスがすごかったりで、最近はロクに星も見れていないけれど。
広い場所に立って、夜空を360度クルリと回る。
そうすると散りばめられた星が流れるように瞬いて、景色が変わる。
私はそれを見るのが大好きだった。
昔見た、水たまりに浮かぶ星は綺麗だったな。
久しぶりに、夜空を見上げてみようか。
今日はきっと空が澄んでいるだろうから。