あの日失くした星空に、君を映して。
呆然としながら着替えを持って家を出る。
鍵が開いたままの深影の家の玄関に足を踏み入れると廊下にはモクモクと白い煙が漂っていた。
「お邪魔します…」
深影だけがいるときに家に入るのって初めてだ。
間取りはほぼ同じだから、行ったことはないけれど深影の部屋もわかる。
ガタガタと音がする部屋を覗きこむ。
「深影」
物が少ない深影の部屋。
ガタガタという音は深影がタンスを引っ張る音だった。
「お、鏡華。ちょっと風呂見てきて」
「うん」
部屋を見られても慌てない深影。