あの日失くした星空に、君を映して。


*

万華鏡のように、いつも規則的で綺麗な世界を回すということはすごく難しいこと。


だからいつもがむしゃらに、世界に回されても大事なものを手放さないように


不器用でも不格好でも、自分の世界を回す。


閉じ込められた筒の中の世界は確かに綺麗で輝いていて、煌びやかな世界なのかもしれない。


けれども世界は広くて、ずっとそんな世界にいることは出来ないから苦しいし、辛くて、いっそ閉じこもってしまいたくなって。


それでも昨日とは違う空が今日にある、ただそれだけのことを綺麗だと思う。


そんなことでいい。


大きな悩みを抱えることも、小さな悩みが蓄積することも、どちらも辛い。


『万華鏡』では大きな悩みではなく小さな出来事が沢山あって、迷ってしまうことが多かったかと。


もしも自分が1人であると感じて、そこに触れてくれる誰かがいない時は一度だけ、空を見て、眠って、明日が今日になって。


そうしてまた空を見上げたら、昨日の空とは確かに違うことに気付きます。


そんなことを生きている理由にしているような私です。


「眼」と「万華鏡」だけではなくちょこちょこ「空」の話を入れたのは、そんな理由。



ちなみに、万華鏡の読み方に「ばんかきょう」というものがあります。

万華(ばんか)とは多くの花という意味です。

そんな多くの花が鏡に反射して様々な模様を描く万華鏡は昨今ではあまり馴染みがなくなってきているものかと思います。

どうか一度万華鏡を覗いてみてください。

きっと、いつか見た万華鏡の中の景色とは違ったものが見られます。



『万華鏡〜片眼の恋〜』
を読んでくださり、ありがとうございました。

< 427 / 427 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:105

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

なつの色、きみの声。

総文字数/50,601

恋愛(その他)49ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あなたと過ごした日々は わたしにとって どの季節よりもきらめいた “夏”そのものでした 相模⠀海琴 × 桐岡⠀碧汰 きみと過ごした時間は おれにとって どの色よりも澄んだ “透明”でした 仰いだ空の色も 鼓膜を揺らした声も “わすれないで” ・ ・ ・ 壊れるくらいに だけど、壊れないように そっと、ずっと、抱きしめて。 start:2015-08-12
繋いだ手、結んだ指先で。

総文字数/76,236

恋愛(純愛)106ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
きみのためにできることは 繋いだ手に、結んだ指先に いくつあるだろう。 start:2025-06-10 end:2025-06-23
この恋がきみをなぞるまで。

総文字数/90,054

恋愛(その他)99ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
『目には見えないものをこそ、信じて』 瞳に映る程度のものでは 芭流を守ることができないから 芭流をひとりにした、あの頃の俺を 責めていい 許さなくていい 守らなくていい けれど、ただ、ひとつだけ 俺が芭流から奪ってしまったものを 俺が芭流に与えられなかったものを どうか、諦めないでいて

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop