君と私の小さな物語

「えっと、坂口先輩、ですか?」
駿太が恐る恐る聞く
「あぁ、」

すんごいクールだ。
びっくりするくらいクールだ。
でも、私の胸は、コクンコクと未だに脈立っていた。
それを私は知らないふりをした。
「久しぶりです!先輩!」
龍ちゃんが駆け寄る。
「あぁ、久しぶりだな、馬渕」
何が何だかわかんない。
知り合いかなぁ?
「ゆうちゃん、この人だーれ?」
小声で隣に立っている優ちゃんに聞く
「え?同じ中学校だったじゃない。」
「え?」
坂口先輩、いけめん、同じ中学校

「あぁ!隼人くん?!え?すごいかわったね!」
「ふっ、そういう萌香は全然だな、」
「むっ!身長3センチも伸びたもん!」


………

「「「「ぷっ……あははははっ!」」」」

な、な、なによ!みんなで爆笑しなくたって…
と一人でむくれてると、隼人先輩が近づいてきた
そして、私の頭に手を乗せ、
「嘘だよ、ごめんな、かなり可愛くなったよ」と、私の身長に目線を下げ微笑む
一瞬にして私の顔は真っ赤に染まったのだった。笑
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