季節外れの花
想い
知ってたよ。

君が誰のことを想っているのか。

知りたくなかったよ。

君が今楽しそうにしている話しは、

私が聞きたくないもの。

この話しをしている君は、私にはしない

顔をしてる。切なそうな、苦しそうな、

でも嬉しそうなそんな顔。

私にしか、こんな話ができないって。

いつの日か言ってたね。

嬉しかったといったら、

嘘になるかもしれない。

でも、苦しかった。

あの時から、

私の中の何かが変わった。

あの時から、私は辛いよ?

もし、私があの子みたいに

肌が透き通るような白さで、

守ってあげたくなるようなか弱さがあって

笑顔が可愛いかったら・・・

君は私のことを見てくれますか?

『俺は、そのまんまの茜がいいなー』

そんな事、太陽は言ってた。

まだ、幼くて何にも知らなかった頃。

きっと、あの時太陽は嘘をついてない。

でも、そのまんまの私は何も持ってなんか

いない。あの子が持ってるものが、一つも

ない。一つもないんだよ?

どうしたら、私を見てくれますか?
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