季節外れの花
「太陽‥‥。」

もう、言ってしまおう。

この前も飲み込んだ、あの事を。

言ってしまおう。

私の心の中に溜めている、全部を。

感情を想いを。全部。

嫌って思うかもしれない。

きもちわるいって思うかもしれない。

でも、太陽はそんなこと思わないって

知ってるから。知ってるからこそ。

少しだけ、叩かれたドアを開けた。

そしたら、ドアは思ったより軽くて。

「太陽、聞いて。」

光を持った、太陽の目が微かに揺れた。

「うん。」

優しく笑ったその目は悲しそうに揺れた。

そんな、そんな気がした。
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