季節外れの花
「太陽!ちょ、ヤバイ!ヤバイ!聞いて!」

ドカドカとこっちに向かってくる悠仁。

ちくしょー、コイツ空気よめや。

「あ?」

マジギレに近い声で睨み付ける。

それでも、悠仁はヤバイを連呼している。

その顔は、ニヤニヤしてて。

はっきり言って、キモイ。

「あ?何?」

おもいっきりドスの効いた声で聞く。

それでもバカなコイツは嬉しそうに笑う。

「ついに!!俺にも、春が来たぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!!!!!!!」

つっ!!

うるせぇ!

耳鳴りと周りの目を気にしながら、

悠仁を見る。

「は?何いってんの?」

悠仁は、嬉しそうに答えてくれた。

あ、周りの皆さんすんません。

まぁ、言わば一目惚れをしたらしい。

教科書を取った相手の沢村まどか。

そいつが、可愛かったらしい。

「まぁ、頑張れ 。」

俺は、テキトーな応援をしてみた。

そしたら、悠仁は嬉しそうに笑った。

頑張れよ。

ちょっとだけ、マジで応援するから。

だっよ、きっと

お前が上手く行ってる時は居ないから。
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