ワタシの愛しの剣士様⭐
「なんだテメエ、高校生かぁ?ガキはねんねする時間だろうが、えぇ??」
ヤクザは高校生に歩みより、ガンを飛ばす。すると、高校生はヤクザの腕を掴んだ。そして……
「ハァッ」
高校生は軽々とヤクザを背負い、投げ飛ばした。
「うわぁぁぁっ!!」
ードサッ!!!
ヤクザは間抜けな悲鳴とともに地面と落ちる。
「聞こえ無かったか、その人に触るなと言っている。聞かないようなら……」
すると、高校生は突然そこから姿を消した。いや、早すぎて見えなかった。
ードカッ、ゴスッ、バァァァーンッ!!
「ギャーッ!!」
「グハァッ…」
次々にヤクザ達が倒れ、私の体も解放される。残りは関根さんだけになっていた。
「あとは、あなただけだ」
高校生は、私を守るように背にかばってくれる。そして、関根さんを睨み付けていた。
木刀の先を関根さんへと向ける。
「ひ、ひぃっ……」
「この人に次、触れてみろ……命は無い」
この子………物凄い強い??
って、一体何者なの!!?
たった、一人でここまで………
目の前の背中が、とても頼もしく見えた。