奥手少女
「ごめんね、沙耶。
私、沙耶を疑ってた。沙耶は優しいだけなのに…」
「うぅん。だって私好きな人いるから」
ふふって笑う沙耶。
へー。好きな人いるんだぁ。へー…
「…え!?好きな人いるの!?」
私が大きい声を出したから
周りのみんながこちらを振り返る。
「ちょっと…唯大きい声出さないで」
「ごめんごめん…で、誰なの?」
顔を真っ赤にしながら
「樹里君だよ…」
だってさ。まぁ、確かに2人は
お似合いだよ。2人共かわいいし
身長差もいい感じ。
「相馬か…がんばってね!」
「ありがとう!私、がんばるね!」
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