知りたくなかった本当の気持ち
ということは...。


里桜は私たちの関係を三角関係にしようとしている。


彼女は三角関係になった私たちを想像して、楽しんでいるのだな...。



はぁ。 さすが里桜。


こういうことに関しては、頭の回転が早いんだから。



私なんて里桜の少しいつもと違う態度を見ないと気づけない。




「もう! 里桜の考えることはわかったから!


さっさと教室に入ろう!


てか里桜に好きな人、あるいは狙ってる人とかいないの」



若干廊下の隅で止まっていた私たち。



彼女の言動で教室に入ることにした。



「それができないのよ。

だからこうやって來奈を見ておちょくってんの。


じゃないと楽しめないし...。



あ~あ。 出会いがほしいなぁ」



私が誰かと接近することを楽しんでるのか。


さすが里桜だ...。



< 162 / 444 >

この作品をシェア

pagetop