知りたくなかった本当の気持ち
え、もしかして病院?
恐る恐る目を開ける。
あれ? どこかで嗅いだことのある臭いがする。
そうだ、学校だよ。
ってことは、ここは保健室だ。
私、今まで寝てたんだ。
体を起こして、周りの様子を確認する。
「良かった、目が覚めたみたいだな」
私の視界の入らない所で声がする。
顔を見なくても誰かわかった私が嫌だ。
そう、若王子だ。
彼を無視して、手首につけている腕時計を見る。
「もう放課後なんだ…」
ポツリと声を出す。