知りたくなかった本当の気持ち

「簡単に言えば、パシリなんだ。


親から買い物頼まれてさ。


休みなんだから近くのスーパーより、ちょっと遠い安売りしてるスーパーに行ってこいだってさ。



正直言うと休ませてもらいたかったよ」



かったるそうに言う彼。


彼の事が聞けて嬉しい気持ちが沸く。


今までこんなことなかったのに、と自然と笑みがこぼれてしまう。



「あれ?

でも風磨君って、サッカー部入ってたよね?」



そうだよ。


風磨君サッカー部入ってるんだから、土曜日の今日は練習を強制させられてるんじゃないのか!?



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