希望
ー ー ー ー店の中



「ねぇ、龍 私たちもとの関係に戻らない」



それは無理だよ。
今、俺にはすごく大切な人がいる。
世界で一番好きな人…………。



俺は香澄にすべてを話した。
大切な人がいること。
その人とずっといっしょにいたいということ。


「龍、ひどいよ」
香澄は涙を流していた。


でも、俺は香澄の気持ちには答えられない。


「ごめん、俺、帰るから」
そう言ってその場を去った。
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