乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】


育児って思ってたよりもずっと大変で。


蒼空を産んだときはまだ20才だったし、どうしたらいいのか全然わからなくて戸惑った。


でも陸さんがちゃんとサポートしてくれて。



仕事で帰りが遅いのに二人の寝かしつけや休日はお風呂に入れてあげたり…


イクメンパパだったからすごく助かった。



「蒼空、またママに怒られてんのか?」



そう言って、軽々蒼空を持ち上げたのは私の愛しい人。


シャワーを浴びた後で、髪がまた半渇きなのが色っぽくて、結婚してもう4年になるというのに、まだドキドキしちゃったりする。



「パパァ…ママこわーい」



蒼空が陸さんの首に抱きつく。


私は子供を産んでから、結構怒りっぽくなっちゃってて、蒼空にはいつも怖いママだと思われてる。


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