Nemesis=復讐の女神=



それから、私達はお近づきの印として一緒にその辺にあるカフェに入ることになった。



中に入ると、カランカランと言う心地のいい音と共に、美味しそうな匂いが鼻先をかすめる。



内装は、白と緑を基調とした安らぎあふれる感じになっており、意外と私の好みに合っていた。



定員さんに案内され、4人がけの席に私が2人と向い合うような形で腰掛ける。



何か、青龍以外の男子とこういうふうに向かい合うのって何年ぶりだろう??



なんて、やんわり緊張感が襲ってくる。



数秒続いた静寂を破ったのは、金髪の尚さんだった。




「結愛ちゃん、話に聞いてたとおりすっげー可愛いね!」


「そーそー!さっきも一発で結愛ちゃんってわかったしー!」



尚さんに続いて裕也さんのお世辞に、私は「ありがとう」そう一言呟くとテーブルにおいてあった水を喉に流し込んだ。



冷たい水が、緊張でカラカラになっていた喉に染みわたる。



「可愛い」何人もの人に初対面で言われてきたお世辞に、私はすっかり慣れてしまっていた。



慣れてる私もどうなんだか……。



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