君に好きと伝えよう。

└心の声





陸と寧々が付き合い始めたのは中学2年の時だった


陸と海、寧々と私は小さい頃からいつも4人一緒で、それはずっと変わらないって思ってた。

でもだんだん陸が周りの女子にモテ始めて、私も自分の中の恋心に気付いた。思えばずっと私は陸が好きだった。

4人の関係を壊したくなかったけど、
陸は優しいから私の気持ちを受け止めてくれる。

寧々に向けられる笑顔と、
私に向けられる笑顔は同じだって思ってたんだ。


だけど結局、陸が選んだのは私じゃなくて寧々だった。


もし、あの時


あのバレンタインの時私が……………………



『おい、亀みたいに歩くな』

帰り道、気付けば後ろに海がいた。



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