君に好きと伝えよう。




『おはよう。寧々、奈々』

玄関の扉を開けるといつも通りの挨拶が聞こえてきた。


『おはよう、陸』

寧々はニコッと笑って陸に近付く。

寧々は陸の前だと普段の3倍は可愛い。そんなキラキラとした姿を横目で見るのもいつの間にか習慣になっていた。


『ブス』


そんな中、私の顔を見るなりひどい言葉を言う人物が。


『うるさい馬鹿』

これも習慣。


陸の隣に居るのは弟の海(かい)

私たちと同じこの二人も双子。


双子だからって似ているとは限らないって言ったけど、陸と海は私たち以上に似てない。


だって陸は頭も良くて運動も出来て、そして何より優しい。小さい頃から女の子にモテモテで、それは高校の今でも続いてる。



< 3 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop