恋色ブルー



「下手なウソついてさ、僕にはバレバレだよ?涼真だったから良かったもの」


蓮見君は呆れた目で私を見つめた。


「いいの。……だって好きな人の幸せが一番でしょ?」


「まぁ、一理ある」


蓮見君も共感してくれるんだ。

意外だな、蓮見君に好きな人って。


「……ちょっと」


蓮見君は低い声を発して、私を鋭い目付きで睨み付けた。
< 10 / 12 >

この作品をシェア

pagetop