ずっと、傍にいてよねっ!
 菜緒は、悲しいことがあっても、いじめられても、



 いつもいつも笑顔をつくる努力をしてた。





 だから、俺は分からなかった。



 一瞬にして、いつものあの”笑顔”が崩れたとき、俺はどうしていいか分からなかった。




 もし、


 

 …もし戻ってきてくれるなら。



 
 「ちゃんと、謝らなきゃな……」



 俺の小さな呟きは、暗闇に消えていった。
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